未来の集積回路の開拓
雨宮 好仁
2011 年度 退職 /教授
研究の概要
近年、現用の集積回路(LSI)では要求を満たせない新分野が展開しつつあります。たとえば、などは、ブール代数とノイマン形アーキテクチャを基盤とした現行LSIではうまく処理できません。その状況に対応するためには、新しい情報処理ハードウェア(新しい概念のLSI)を創り出す必要があります。そのために、新しい電子回路アーキテクチャと機能的・知能的な集積システムを開拓しています。
- 高速の並列処理システム
- 知的情報処理システム
- 柔軟な情報処理システム
- 生体的な情報処理システム
- 網膜の機能をもつ視覚センサ
- 各種のインテリジェントセンサ
新しい集積回路を開拓するには、従来のLSI(ノイマン形やブール代数演算)とは異なる発想が必要です。すなわち、新しい情報処理の概念と、それを具体化するための新しい電子回路アーキテクチャを考え出す必要があります。たとえば、などの様々な情報処理の概念を取り入れて、CMOS回路や量子デバイス回路を構成し、それによって新しい機能LSIを開拓しています。
- 生命現象と生体の情報処理
- ニューラルネットワーク
- 自然界の機能現象
- セルオートマトン
- ホロニックシステム
- 相似コンピューティング