卒業生とその進路

カラー/モノクロ2眼カメラに向けた視差値にロバストな適応カーネル型画像統合処理


島田 武

2018 年度 卒 /修士(情報科学)

修士論文の概要

本研究は、カラー・モノクロの2眼センサにおける高効率な画像処理システムに関するものである。本研究は2部に分かれている。第1部では、2眼センサの処理において膨大な演算量を有するステレオブロックマッチングの高効率化を取り扱う。この提案において、位相限定相関法を用いた事前視差分布を推定する処理機構を提案し、画像全体に含有されている位相と視差の関連性から、効率的な視差推定の方法を導入する。続く第2部では、前提案の軽量視差推定法を用いて、カラー・モノクロセンサ出力それぞれの特性を活かした高品質画像の生成手法について取り扱う。本提案においてステレオマッチングにおけるコスト関数を不確定差の指標として用いる可変カーネル推定を実装ことで処理性能の向上を図った。最後に、それぞれの手法評価において、本提案が、処理効率及び生成画像の品質の面において優位であることを示した。